ITフリーランスが働けなくなったら?〜労災編〜
「フリーランスは労災には加入できないから、自分で自分の身を守らないと……」 「フリーランスになれたのは嬉しいけど、福利厚生がないのは不安」
このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。一般的に会社員と比べてフリーランスは守られる制度が少なく、自ら身を守る必要があります。
本記事では、ITフリーランスが働けなくなった場合の対処法を紹介します。
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ITフリーランスが病気やケガで働けなくなったら?
会社員は病気やケガで働けなくなった際に、失業給付金や傷病手当金などが給付されます。給付される金額は給与の全額ではありませんが、働けなくなった状況でも収入があるのは精神的にも安心です。
一方で、ITフリーランスの場合は会社員のように働けなくなった際の手厚いサポートは多くありません。また会社の総務が案内や手続きをしてくれることもないため、自分自身で調べる必要があります。
労災保険の特別加入制度
「労災保険は会社員だけの特権なの……?」と思った方もいるかもしれませんが、実は2021年4月にITフリーランスも労災保険の特別加入ができるようになりました。
労災保険の特別加入制度とは、フリーランスでも一定の要件を満たせば任意加入でき、会社員と同じように仕事中や通勤中の病気やケガ、障害、または死亡などの際に補償を受けることができる制度です。
これまで労災保険の特別加入制度は一部のフリーランスのみが対象でしたが、2024年11月より特定受託業務に従事するフリーランスは全員加入できるようになります。特定フリーランス事業として加入できるかどうかはこちらでご確認ください。
おもな給付内容として、以下のようなものが挙げられます。
- 療養(補償)等給付
- 休業(補償)等給付
- 障害(補償)等給付
- 傷病(補償)等年金
- 遺族(補償)等給付
- 葬祭料等
ITフリーランスの対象範囲
ITフリーランスが労災保険の特別加入をしたい場合はITフリーランス支援機構全国労災保険センターをご利用ください。
労災保険の特別加入制度対象のITフリーランスは以下のとおりです。
- 情報処理システム *¹の設計、開発、管理 *²、監査、セキュリティ管理
- 情報処理システムに関する業務の一体的な企画
- ソフトウェアやウェブページの設計、開発、管理、監査、セキュリティ管理、デザイン
- ソフトウェアやウェブページに関する業務の一体的な企画その他の情報処理
*¹ネットワークシステム、データベースシステムおよびエンベデッドシステムを含む
*²プロジェクト管理を含む
具体的な職業として、以下のようなものが挙げられます。
- ITコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
- プロジェクトリーダー
- システムエンジニア
- プログラマ
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
- 運用保守エンジニア
- テストエンジニア
- 社内SE
- 製品開発/研究開発エンジニア
- データサイエンティスト
- アプリケーションエンジニア
- Webデザイナー
- Webディレクター
上記にない作業の場合は、各都道府県の労働局や最寄りの労働基準監督署で問い合わせてみましょう。
病気の場合は手当がない!?
先ほど、全フリーランスが労災保険に加入できることをお伝えしました。ただし、あくまでも労災保険は仕事中や通勤中に起きた病気やケガなどが対象です。つまり、仕事を介さない病気で仕事を休業しなければならなくなった場合、労災保険は対象外のため、収入はゼロになってしまいます。このような状況に陥る前に、自身で備える必要があるでしょう。
しかし、仕事をしながらすべて一気に整えるのは大変です。まずは病気を未然に防ぐために「健康診断を受ける」「保険などで備える」など、自分のできる範囲から少しずつ始めてみましょう。
労災の対象になる病気:職業病リスト
ITフリーランスでも手厚い福利厚生があるのはギークスジョブ
本記事では、ITフリーランスも加入できる労災保険について説明しました。労災保険に加入できるようになりましたが、補償の対象は仕事中や通勤中の病気やケガ、障害、死亡などです。そのため、仕事以外での保障や、病気にならないための予防も必要となります。
ギークスジョブの福利厚生プログラム「フリノベ」には、人間ドッグおよび定期健康診断やオンライン歯科検診などを用意しています。
フリノベは、ギークスジョブから無料エントリーいただき、弊社個別説明会の実施、登録手続きを完了すると利用可能となります。
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