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AWSをサブスキルとして身につける方法は?基礎知識から学習方法までを解説

作成日:2024/03/29 (金) TECH 営業/キャリア

AWSをサブスキルとして身につける方法は?基礎知識から学習方法までを解説

現在ではサーバーをオンプレミスで運用するよりも、クラウド上に配置することが一般的になりましたが、このクラウドサーバー化の流れを牽引し、その火付け役となったのがAWS(Amazon Web Services)であると言っても過言ではありません。


AWSがアメリカでサービスを開始したのが2006年、そして東京リージョンが開設されたのは2011年です。クラウド黎明期から現在まで、AWSは世界トップシェアを確立し続けています。当然AWSを採用している企業は多く、近年のシステムエンジニアにとっては避けては通れないスキルの一つとして挙げられるでしょう。
AWSの実務経験や資格を取得していると、その先の未来が大きく変わってくる可能性があります。今回は、「AWSは知っているけどなかなか触る機会がない方」や「スキルアップのためにAWSの知識や技術を身につけたい方」に向けて、AWSの基礎知識や概要、そしてサブスキルとして身につける方法等を解説します。

AWSとは

AWSは、インターネットショッピングの大手企業であるAmazon社によって提供されるクラウドサービスの総称です。2024年時点で、200以上のサービスを提供しており、その範囲は広大です。
具体的なサービスは、仮想サーバやストレージ、データベースなどのインフラテクノロジーから、最新テクノロジーである機械学習、AI、IoT、またデータレイクや分析など、やりたいことはほぼ全てAWSのクラウドサービスを利用すれば実現できる、というほどです。
ただ、これら200以上のサービスをすべて覚えるのは現実的ではありません。まずは実際の現場でよく使われている代表的なサービスから覚えていきましょう。

代表的なサービス10選

EC2 (Elastic Compute Cloud)

仮想サーバーを提供するサービスで、ユーザーが必要なコンピューティング能力を簡単にサイズ調整できます。


ECS (Elastic Container Service)

Dockerコンテナを管理し、スケールするためのサービスです。このサービスを使用すると、コンテナ化されたアプリケーションを簡単に実行、停止、管理できます。


S3 (Simple Storage Service)

インターネット経由でいつでもどこからでもアクセス可能なオブジェクトストレージサービスです。データバックアップ、アーカイブ、ウェブサイトのコンテンツなど、様々な用途に利用できます。


ELB (Elastic Load Balancing)

ロードバランシングサービスです。Webトラフィックを複数のサーバーに分散し、アプリケーションの負荷を均等にします。


RDS (Relational Database Service)

MySQLやOracle、PostgreSQLなどのSQLデータベースを簡単に設定、運用、スケールできるサービスです。


Amazon DynamoDB

フルマネージドなNoSQLデータベースサービスで、高速でスケーラブルなアプリケーションのニーズに対応します。


AWS Lambda

サーバーを用意することなくコードを実行できるサービスです。イベントに応じて自動的にコードが実行され、実行時間分のみ料金が発生します。


Amazon CloudWatch

AWSリソースとアプリケーションをリアルタイムで監視するサービスです。メトリクスの収集、ログの監視、アラームの設定等が可能です。


Amazon Route 53

高可用性とスケーラブルなドメインネームシステム(DNS)ウェブサービスです。ドメイン名の登録やインターネットトラフィックのルーティングを簡単に管理できます。


Amazon CloudFront

コンテンツを世界中に迅速に配信するCDN(コンテンツデリバリネットワーク)サービスです。

AWSのメリット

こちらでは、オンプレミスからAWSへの移行や新規導入にあたって、様々なメリットについてご紹介します。

コスト削減と効率性

AWSは利用した分だけ費用が発生する従量課金制です。オンプレミス環境のように莫大な初期投資や維持費が不要で、物理的なサーバーやインフラの購入、設置、保守にかかるコストや手間を削減できます。
AWSはサービス開始時の小規模運用から拡大後の大規模運用まで、どのフェーズでも導入しやすく、コストを最適化できるのが強みです。

システムの柔軟性と拡張性

AWSはビジネスやサービスの成長や需要の変動、または急激なトラフィック増加等に応じて簡単にリソースをスケールアップ/スケールダウンできます。
オンプレミス環境では将来の需要を予測してリソースを購入する必要がありますが、AWSを利用することでリアルタイムでの調整が可能になり、リソースの無駄遣いを防ぐことができます。

高い信頼性と可用性

AWSは世界中に複数のデータセンター(リージョンおよびアベイラビリティーゾーン)を持っており、高い耐久性と可用性を提供しています。データのバックアップや災害復旧計画を簡単に実装でき、ビジネスの継続性を保証します。

堅牢なセキュリティ

AWSは物理的なセキュリティからネットワークセキュリティ、データの暗号化に至るまで、厳格なセキュリティ対策を講じています。また、AWSは多くのコンプライアンス認証を取得しており、業界のセキュリティ基準を満たしています。

グローバル展開

AWSは世界中に広がる広範囲なネットワークを持っており、グローバルにビジネスを展開したい企業にとって大きなメリットとなります。オンプレミス環境では、異なる地域にサービスを提供するためには、各地に物理的なインフラを構築し、運用する必要がありますが、AWSを利用すればすぐに世界各地にアプリケーションを展開できます。

イノベーションの促進

AWSは人工知能(AI)、機械学習(ML)、IoTなど最新の技術を継続的に導入しています。先進技術を活用することで、新しいアイデアを迅速に実現し、ビジネスのイノベーションの促進につながりますが、オンプレミス環境では、新技術を導入するための時間とコストが大きな障壁となるでしょう。

AWSのデメリット

コスト管理の複雑さ

AWSの料金体系は非常に複雑で、多くのサービスや利用方法によって料金が異なります。適切なコスト管理や予算設定が行われない場合、想定外の高額な請求につながるリスクがあります。また、従量課金制のため、変動経費として扱う必要があります。AWS利用に割り当てる予算を事前に設定し、厳格に管理する必要があります。

強制的なアップデート

AWSはセキュリティの向上のために、定期的にサービスや機能のアップデートを行います。これはメリットとして当然捉えられますが、オンプレミスとは違い、最終的には強制的にアップデートが行われます。それにより、自社サービスに影響が出てしまう可能性があるので、AWSからのアップデート通知は確実にキャッチアップし、事前にテストや影響範囲を確認することが重要です。

AWSへの依存

AWS独自の技術やサービスを深く利用すると、将来的に他のクラウドサービスへの移行が困難になる可能性があります。近年ではGoogle社が提供するクラウドサービスのGCP(Google Cloud Platform)を利用する企業も増えており、どちらを採用するかを導入前に検討する必要があるでしょう。

冗長性の高い構成を自ら考える必要がある

AWSは高い信頼性と可用性がメリットとして挙げられますが、これらの特性を最大限に活用するためには、ユーザー自身が冗長性の高いシステム構成を設計する必要があります。冗長性が低い構成にしてしまうと、1つのデータセンターが止まっただけで自社サービスに障害が起きてしまう、ということにもなりかねません。マルチAZ構成にすることで、障害が起こる確率を下げることが可能です。ベストプラクティス等を参考に構成することをおすすめします。

AWSの前提知識

AWSは簡単に言うと、従来のオンプレミスサーバ環境をクラウドに移行したサービスであるため、インフラ環境における様々な知識があると理解、習得はスムーズです。


具体的には、IPアドレス、DNS、HTTPSなどのネットワークの基本的な概念や、Linux等のOSのインストール経験やコマンド実行、シェルスクリプトの開発経験、セキュリティの基礎など、知っていると役に立つ前提知識は沢山あります。


しかし全てのAWS初学者が上記のような前提知識がないとダメというわけではありません。AWSには豊富なドキュメントやチュートリアルがあり、初心者でも基本から学び始めることができますのでご安心ください。

AWSの学習方法

このセクションではAWSのスキルを独学で身につけることができるのかを具体的に説明します。スキルを身につける足掛かりとして、参考にしてください。


1.アカウントを作成する

まずはAWSのアカウントを登録するところからはじめましょう。登録にはクレジットカード等の入力が必要になりますが、アカウントを作成しただけではお金はかかりません。
また、EC2やS3などの代表的なサービスは無料枠があるのでお試し利用が可能です。
AWS アカウント作成の流れ

2.AWSの公式資料や無料動画で学ぶ

AWSには初心者向けにまとめられた資料や動画が豊富にあります。公式が出しているもので、無料で利用できます。
その中でもおすすめのリンクを紹介します。
・AWS 初心者向け資料
・AWS Cloud Practitioner Essentials (日本語実写版)
上記のAWS Cloud Practitioner EssentialsはAWSの認定資格の登竜門であり、その資格取得のための動画ですが、AWSの全体像を理解するためには一番効率がよくおすすめです。動画視聴には「AWS スキルビルダー 」の登録が必要ですが、AWSの学習には必須のサービスなので登録しておきましょう。

3.書籍や動画サービスで学ぶ

AWS関連の書籍は沢山出版されております。公式資料や動画だけだとちょっと物足りない、少し分かりづらいと感じる方向けに、自分に向いているものを選択してみるのも良いでしょう。ただ、AWSの更新速度はとても早く、書籍だと情報が古い可能性もありますのでその点は注意しましょう。


また、動画サービスで学習する方法もあります。UdemyにはAWS関連の動画が沢山ありますので、人気の講座を購入して学習するのが良いでしょう。
お金をかけることによって学習意欲がさらに高まるという効果も期待できます。

4.AWS認定資格を取得する

転職やステップアップの際に、AWSをしっかり理解し実際に運用できるというスキルを明確に他者に提示する、という点でにおいて資格は有効です。
AWSの認定資格は大きく4つのレベルに分かれています。低い順から以下のレベルがあります。
FOUNDATIONAL(ファウンデーショナル)
ASSOCIATE(アソシエイト)
PROFESSIONAL(プロフェッショナル)
SPECIALTY(スペシャリティ)


最も取得難易度の低いファウンデーショナルはビジネスサイドの方では意味のある資格ですが、エンジニアレベルでは取得してもプラスの影響は生じにくいでしょう。
エンジニアがサブスキルとして最初に取得する資格としておすすめなのは、「ソリューションアーキテクト(SolutionArchitect)- アソシエイト」です。
ソリューションアーキテクトはAWSを利用して、安全かつ信頼性の高いアプリケーションを設計・展開できるスキルを証明することができます。
まずはこの資格を取得できるように勉強しましょう。
未経験からAWSインフラエンジニアになりたい方は、資格取得は必須と考えたほうが良いです。


▼参考
AWS認定資格

5.AWSを利用して自分のWebサービスやアプリをリリースする

ソリューションアーキテクト - アソシエイトを取得したら、アソシエイトの他の資格やプロフェッショナルレベルの資格を目指しましょう。
ただ、資格だけだと実践のスキルが少々物足りなくなるので、その場合は自分でAWSの使いたい機能を利用して、サービスをリリースしてみるのが良いでしょう。
簡単なWebサービスやWordPressなどのブログなど、AWSを利用して自分のオリジナルのサービスを開発、リリースしてみてはいかがでしょうか?


その際のサーバ構成等は、資格取得で勉強したベストプラクティスを参考に構成しましょう。実際に自分のサービスをAWSで作った経験は、面談や職務経歴書でもアピールの一つになります。

AWS関連の案件ならギークスジョブへご相談ください

AWSは最新の技術が継続的に導入され、常にアップデートされ続けていますが、この流れに乗り遅れないことがとても重要です。
実際にどのようなAWSの案件があるのか、また今後のキャリアについて不安を抱いている方は、ギークスジョブにご相談ください。


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